主婦の友社

『主婦の友社八十年史』・『主婦の友社八十年図書総目録』(主婦の友社、1996年)

会社名

主婦の友社

社史名

『主婦の友社八十年史』

資料番号:130233356 請求記号:出版業/023シ

『主婦の友社八十年図書総目録』

資料番号:130233430 請求記号:出版業/023シ
配架場所:千代田図書館「出版にまつわる本棚」

社史紹介

会社紹介

東京、神田にある婦人雑誌の老舗出版社。
大分県出身の石川武美(1887年から1961年)は、大正5年(1916年)に婦人界から独立し、東京家政研究会を興し、大正10年(1921年)社名を「主婦之友社」に改称し、大正13年(1924年)に株式会社に改組、さらに昭和28年(1953年)社名を「主婦の友社」、誌名を「主婦の友」とした。
大正6年(1917年)庶民的な主婦の生活の実用的な記事を掲載した婦人雑誌『主婦之友』を創刊する。庶民層の主婦を対象にする新しい視点により、『主婦之友』は創刊3年で業界一位の発行部数を有するようになる。
なお、『主婦の友』は代表的な婦人雑誌であったが、平成20年(2008年)に休刊し創刊から91年の歴史に幕を下ろした。
また、創業者石川武美は、昭和16年(1941年)財団法人文化事業報国会(現・石川文化事業財団)を設立し、読者から得た利益を購読者である女性に還元したいという趣旨で、昭和22年(1947年)女性を対象とするお茶の水図書館を開館した。

内容紹介

創業八十周年の記念事業として刊行。『主婦の友の五十年』、『主婦の友の六十年』をすでに刊行していたが、それに継続する形ではなく、新たに加筆訂正を行い、創業から平成8年に至る80年間の歩みを再編纂している。
成功、発展の記述にかたよらず、失敗、苦心の事実についても記述している。
年譜形式で叙述され、社史関係年表、社会・業界関係の二本立てで構成されており、時代背景から主婦の友社の出版活動を見ることができる。
巻末に大正6年3月号の創刊号から平成5年1月号まで80年間の『主婦の友』の表紙を掲載。
時代時代の美人を登場させ、近代日本の婦人風俗の変遷を知る上での資料としても価値が高い。
また、別巻として『主婦の友社八十年図書総目録』があり、創業から平成8年7月末日までの主婦の友社刊行図書を年代順に配列している。巻末に索引あり。

内容注記

【印刷】凸版印刷株式会社
【資料】巻末の資料
     ・「主婦の友」の表紙八十年
     ・石川武美年譜と著作
     ・石川数雄年譜と著作、医学実績など
【図版】本文中
    ・図版多数
【主要関連文献】p374
【その他】別冊『主婦の友社八十年図書総目録』

関連文献

  • 『主婦の友社の六十年』(主婦の友社 1977年)
  • 石川武美『わが愛する事業』(主婦之友社 1943年)
  • 『出版人の遺文4 石川武美』(栗田書店 1968年)
  • 石川武美『人生随想』(主婦の友社 1971年)
  • 石川文化事業財団・編『お茶の水図書館の60年』(石川文化事業財団 2007年)
  • 鈴木徹造『出版人物事典』(出版ニュース社 1996年)
  • 『日本の創業者』(日外アソシエーツ 2010年)