『博文館五十年史』(博文館, 1937 [昭和12] 年)目次
第一編 創業時代
明治二十年
緒言 1
創業の館主大橋佐平翁 2
大橋新太郎氏 6
博文館の創業 8
「日本大家論集」の創刊 10
創刊の広告法と其反響 14
山本留次氏 15
幻堂、内山正如氏 17
「日本之教学」と「日本之女学」の創刊 18
大橋松子夫人の上京 19
「日本之商人」の創刊 20
明治二十一年
「日本之殖産」と「日本之法律」の創刊 21
大橋新太郎氏の上京 23
本町一丁目の編輯局 24
此年更に創刊の諸雑誌 25
出版界へ進出 27
水哉、坪谷善四郎 29
柏軒、松井広吉氏 31
大野金太郎氏 32
明治二十二年
出版事業に躍進 33
帝国憲法発布の祝宴 35
「国会」と「日本之少年」の創刊 37
江戸開府三百年祭 39
出版の続発と編輯部移転 40
発行雑誌の整理 41
第二編 出版界躍進時代
明治二十三年
新年の雑誌と編輯員 45
質軒、岸上操氏 46
「講習全集」の出版 47
「日本文学全集」の出版 48
「日本歌学全集」の出版 49
帝国議会開院式に館主の参列 50
東京堂の創立 51
大橋省吾氏及同修策氏 52
明治二十四年
新年の各雑誌と編輯局員 54
「温知叢書」と「日本文庫」の出版 55
「少年文学」と「歴史読本」の出版 56
「日本百傑伝」と「日本法典全書」の出版 57
「学術共進会」と「筆戦場」の創刊 58
其他此年発行の単行本 59
小学教科用書出版に着手 61
明治二十五年
新年の各雑誌と担任者 62
定期刊行本と其郵便料改正 63
小学教科用書の出版と其絶版 66
史伝、脚本、漢文学本の出版 68
本町三丁目へ移転 69
明治二十六年
中等教科書と普通教科書の出版 70
其他此年主要の出版 72
「靖献遺言講義」と「日本文庫」 74
盛文館と岸本栄七氏 75
館主の欧米巡遊 76
編輯局員の移動と雑誌の興廃 80
第三編 日清戦役前後
明治二十七年
新年の出版物及各雑誌 81
「明治秀才千人文集」 83
内外通信社の創設 84
内外通信社と高橋光威氏 86
「日清戦争実記」と創刊 87
戦争関係の各出版物 90
大橋修策氏の死去 91
乙羽、大橋又太郎氏の入館 91
明治二十八年
「太陽」の創刊 93
「少年世界」の創刊 98
「文芸倶楽部」の創刊 100
博文館と硯友社との関係 101
小波、巖谷季雄氏 102
杉山常次郎氏 103
始めて懐中日記の出版 104
明治二十九年
当時本館の雑誌と書籍 105
「太陽小説」の発行 107
三陸海嘯と大橋乙羽氏の活動 108
創業九周年祝宴 108
「文藝倶楽部」の発展 110
「少年世界」と「少年文集」 111
戦史及戦争ものの出版 111
此年出版物の異彩 112
早稲田大学出版物引受 113
明治三十年
英照皇太后御大葬 114
創業十周年「太陽」記念号 114
「外国語学雑誌」の創刊 116
石黒忠悳男と「况翁閑話」 117
博進社洋紙店の発展 118
此年主要なる出版物 119
「明治小説文庫」の創刊 121
天渓、長谷川誠也氏 122
第四編 館外事業発展の初期
明治三十一年
館主父子の活動と館員の異動 123
東京奠都三十年祭 124
其頃の「太陽」記事 125
「帝国百科全書」の創刊 127
「通俗百科全書」及「日用百科全書」の創刊 128
「中学世界」の創刊及其他の異動 129
大橋光吉氏の入館と養子縁組 130
博文館印刷所の創設 130
明治三十二年
此年の雑誌と図書 131
新年号「文藝倶楽部」口絵の偉観 132
大橋幹二氏の博愛堂薬局開業 133
館主の東京商業会議所議員当選 133
「明治十二傑」の出版 134
「太陽」の実歴史伝 136
伊藤侯大隈伯の撮影問題 137
明治三十三年
各雑誌の異変と編輯局員 138
週刊新聞「太平洋」の創刊 139
「幼年世界」の創刊 139
大橋乙羽氏の洋行と「乙羽十著」 140
「東洋戦争実記」の発行 141
坪谷善四郎の北清従軍 141
巌谷小波氏の独逸行 142
高山林次郎氏病む 143
明治三十四年
人事上の異動 144
露伴の傑作「二日物語」 145
発行各雑誌の異動 145
「女学世界」の創刊 146
大橋図書館の創立出願 147
大橋乙羽氏の死去 148
中江兆民氏の「一年有半」其他 150
老館主の逝去 152
第五編 日露戦争前後
明治三十五年
新年の出版物及各雑誌 155
懸賞写真毎月募集開始 157
羽田福太郎氏の入館と略歴 157
大橋図書館の落成と開館 158
「太陽」記念号「海の日本」発行 161
「太陽」の海外発展と編輯局の異動 161
思案、石橋助三郎氏 162
館主の衆議院議員当選 162
樗牛、高山林次郎氏逝く 164
明治三十六年
「実業世界太平洋」と「公民之友」創刊 164
日本書籍株式会社の創立 165
尾崎紅葉氏の死亡と「紅葉全集」出版 166
樗牛会創立と「樗牛全集」出版 166
「大日本地誌」の出版 167
此年好評の出版物と雑誌増刊 168
明治三十七年
新年の雑誌と出版物 169
「日露戦争実記」の創刊 171
「日露戦争写真画報」の創刊 172
第二軍従軍写真班派遣 173
各方面に戦地の通信嘱託 174
博進社印刷所の火災 175
編輯局員及雑誌の異動 176
軍事関係書の出版 177
明治三十八年
印刷工場再築の急工事 179
薩迦連島へ従軍記者派遣 180
館員の異動 180
「日露戦争実記」の完結 182
軍事に関する出版物 184
大連に出張所の新設 186
東亜公司の創立 187
第六編 戦後経営時代
明治三十九年
「幼年画報」創刊と他の雑誌改題 189
新年各雑誌附録と双六 190
「日露戦史」発行 191
「文章世界」と「農業世界」の創刊 192
「物理学講義録」の創刊 193
本館増築落成 193
桂月、大町芳衛氏 194
館員の更迭と館主の渡清 194
「太平洋」の改題と「少女世界」創刊 195
本年の主要出版物 196
此秋の館員更迭 196
鶯塘、武田櫻桃四郎氏 197
明治四十年
大橋進一氏の婚儀 198
「英語世界」と「数学世界」創刊 198
「鉄道汽船旅行案内」創刊 199
創業二十周年記念祝賀会 199
祝賀会に館主の挨拶 201
大隈重信伯の祝辞演説 202
坪谷善四郎の海外派遣 203
此年の主要なる出版物 204
明治四十一年
「冒険世界」と「実業少年」の創刊 205
館主の欧米各国視察 206
春汀、鳥谷部銑太郎氏死去 208
此年主要なる出版物 209
此年主要なる館員の動静 209
明治四十二年
浮田和民博士等の入館 210
鳥谷部春汀の追悼会 210
「太陽」の新進二十五名家投票募集 211
発行日前雑誌の発売差止問題 213
此年の主要なる出版物 214
主要なる館員の動静 215
日記出版種類の増加 216
第七編 明治大正変遷期
明治四十三年
「太陽」と京都帝国大学の連絡 217
「少年世界」「少女世界」の宣伝運動 217
印刷用紙関税改正反対運動 218
館主の渡清実業団参加 218
全国学生大競走会の開催 219
此年編輯局員の異動 220
此年の主要なる出版 220
大橋幹二氏の博通社創立 221
明治四十四年
創刊四雑誌の概観 222
東京堂主大橋省吾氏死去 223
「農業世界」の農界十傑投票 223
此年主要なる人事の異動 224
此年の主要なる出版 225
将棊書の出版 226
野球界社の「野球界」創刊 227
明治四十五年(大正元年)
管理部の新設と内山正如氏隠退 228
「地球」の創刊 229
「演藝倶楽部」及「淑女画報」創刊 229
長谷川誠也氏の帰朝 230
創業二十五周年祝賀会 230
二十五周年の記念出版 235
明治天皇崩御と乃木大将殉死 235
此年主要の出版 236
人事異動の多かりし年 237
桂舟、武内鋠平氏 238
田山花袋氏及前田晃氏 238
大正二年
東京堂の類焼 238
大橋正介氏の死去 239
「地球」廃刊「生活」創刊 239
浅田彦一氏の朝鮮支那視察 240
支配人羽田福太郎氏の欧米巡視 240
陸海軍の厚意 240
此年の主要出版物 241
第八編 世界大戦時代
大正三年
博文館書店の創設 243
「欧州戦争実記」の創刊 243
青島攻撃軍に渋川玄耳氏派遣 244
此年主要なる出版物 244
大正四年
本館印刷所の火災 246
「講談雑誌」の創刊 246
「家庭雑誌」の創刊 247
「太陽」の「御即位大礼記念号」 247
此年の主要なる出版物 248
鉄道院の案内書類受託出版 249
「西国立志編」の出版 250
大正五年
雑誌値上げの同業組合臨時総会 250
坪谷善四郎の南洋視察 251
巌谷小波氏の御前御伽講話 252
少年部の日本海軍充実資金募集 252
立太子式奉祝歌懸賞募集 252
此年の主要出版物 254
大正六年
各種の記念事業 254
「大日本地誌」完成、「欧州戦争実記」終刊 255
館主母堂の逝去 256
株式会社東京商会の創立 257
編輯局の大革新 258
本年の主要出版 258
其後の坪谷善四郎 260
大正七年
大橋進一氏夫人の逝去 261
「ポケット」の創刊 261
大橋育英会の設立 262
此年の主要なる出版 262
博文館の組織変更 263
第九編 株式会社の新時代
大正八年
社長大橋進一氏就任 265
好景気の新年に数多の事故 266
上村恭三氏の死去 266
「寸鉄」の創刊 266
羽田福太郎氏の死去 267
星野準一郎氏の入館 267
本石町三丁目へ移転 269
雑誌代価共同引上 270
此年主要なる出版物 270
大正九年
「新青年」の創刊 271
「少年少女譚海」の創刊 272
「美術写真画報」の創刊 272
株式会社大橋本店の創立 273
此年の主要なる出版物 273
大正十年
「新文学」の創刊 274
「幼女ゑ雑誌」の創刊 275
館主の米英訪問実業団員として外遊 275
此年の主なる出版物 277
大正十一年
「新趣味」の創刊 279
遠藤好夫氏の死去 279
此年の主要なる出版物 280
大正十二年
大橋図書館改築の計画 282
大橋武雄氏米国留学と佐藤憲斌氏の死亡 283
関東大震災にて本館の罹災 283
当時本館図書雑誌等の被害 285
館主と大震災 286
罹災後の応急処置 287
博文館印刷所の惨害 288
浅田彦一氏の辞職 289
此年編輯部部員の異動 290
此年の主要出版物 290
大正十三年
震災後の本館発行雑誌 291
「独立」の創刊 293
早稲田大学と本館との関係 293
此年の新刊書 295
大正十四年
大橋勇吉氏の副社長 296
大橋光吉氏の海外視察 296
その後の「農業世界」 297
此年の主なる人事及雑誌異動 298
此年の新刊図書 298
第十編 昭和時代
昭和元年(大正十五年)
共同印刷株式会社の労働争議 299
館主の重患 301
本館社長及専務取締役の更迭 301
此年の主要出版物 302
大橋図書館の復興 303
館主の貴族院議員勅選 305
昭和二年
祝宴代りの大理石胸像 306
四十周年記念伊勢参宮 307
「太陽」廃刊と編輯局主幹更迭 307
此年の主要出版物 307
昭和三年
此年の出版物 308
「帝国文庫」の再刊 309
昭和四年
金沢文庫復興の寄付 311
「朝日」の創刊 312
此年の好評なりし出版物 312
昭和五年
社長及専務の更迭 313
専務取締役吉谷専吉氏 313
此年好評の出版物 315
昭和六年
「探偵小説」の創刊 316
本館関係者の動静 316
此年の主要出版物 317
昭和七年
復興博文館の新築落成 318
「大橋佐平翁伝」の出版 319
本館の減資と増資 319
此年の主要出版物 320
昭和八年
「科学の日本」創刊 320
此年の主要出版物 321
昭和九年
大橋太郎氏の取締役兼支配人就任 322
此年の主要出版物 323
昭和十年
「新少年」の創刊 324
此年の主要出版物 325
本館数多旧関係者の死亡 325
本館旧関係者の招待会 326
昭和十一年
「石黒忠悳懐旧九十年」の出版 326
此年の主要出版物 328
支配人大橋太郎氏逝く 328
江村、浅田彦一氏死去 329
本館関係者人事異動 329
昭和十二年
日記の発展 330
博文館五十周年記念出版 331
むすび 333
博文館出版年表 1-216