企画展示「古書目録のココが好き!~8人の達人が選ぶ、とっておきの一冊~」の関連イベントです。
本のタイトルが並んでいるだけの無味乾燥な目録がどうしてこんなに面白いのか!?
古書目録のデータを駆使して著書を執筆する かわじもとたかさん、『日本古書目録大年表』(金沢文圃閣)の解説を担当した鈴木宏宗さん、古書目録をめぐるフリーペーパーを発行していた南陀楼綾繁さんという、古本好きの3人に、古書目録を読む愉しさやそこから得たものについて、存分に語っていただきます。
かわじもとたかさん/愛書家。『古書目録にみた「すごろく」』(杉並けやき出版)などの「古書目録にみた○○」シリーズ5冊を執筆。
鈴木宏宗さん/国立国会図書館職員。「帝国図書館長松本喜一について」(『図書館人物伝』日外アソシエーツ)などを執筆。
南陀楼綾繁さん/ライター・編集者。古書目録をめぐるフリーペーパー「モクローくん通信」を発行。『ナンダロウアヤシゲな日々 本の海で溺れて』(無明舎)、『一箱古本市の歩きかた』(光文社)などを執筆。
日時 | 2015年2月6日(金)18:30~20:15/開場18:00 |
会場 | 千代田図書館9階=特設イベントスペース |
席数 | 50席(事前申込不要・当日先着順・立見可) |
参加費 | 無料 |
共催 | NPO法人神田雑学大学 |
問い合わせ | 千代田図書館企画担当 03-5211-4289・4290 |
古書目録は、本のカタチをしているのに書店では買えない不思議な「出版物」だ。本のタイトルや著者など最低限の情報と値段が記された冊子で、興味のないヒトには無味乾燥な代物だろうが、古本好きにとってコレぐらいオモシロイものはない。もちろん欲しい本がないかと鵜の目鷹の目で探すのだが、目的の本が見つからなくても、本の並べ方に感じ入ったり、ちょっとしたコメントにニヤリとする楽しみがある。こんなヘンなタイトルがあるのかとか、この誤植は笑えるなどとやっていると、たちまち時間が経ってしまう。本を読むよりも目録を読んでいる時間を愛する、本末転倒の目録愛好者はけっこう多いハズだ。(南陀楼綾繁『ナンダロウアヤシゲな日々 本の海で溺れて』より)
(下左)『古書目録にみた「すごろく」』
(下右)『日本古書目録大年表』内容見本