紙の本と電子書籍で楽しむちりめん本 ~外国人に愛された日本の昔話
ちりめん本とは、和紙に皺をよせてしっとりとさせ、ちりめんの布の風合いを持たせた小型の和綴じの本です。明治中期ごろから昭和中期にかけて作られました。中でも、日本の昔話をいろいろな外国語に翻訳して美しい挿絵を入れたシリーズが有名で、当時、海外から日本に来た人々のお土産として人気を博しました。
本展では、ちりめん本の魅力についてパネルで紹介するとともに、『日本昔噺』シリーズを中心に愛らしいちりめん本27冊を展示いたします。また、千代田Web図書館に収録されているちりめん本の閲覧方法もご紹介します。
精巧な工芸品のような紙の風合いを楽しめるちりめん本と、気軽に身近で楽しめる電子書籍のちりめん本を通して、外国人にも愛された日本の昔話に触れ、童心にかえってみてはいかがでしょうか。
電子書籍で楽しむちりめん本
①千代田Web図書館では、千代田区立日比谷図書文化館が所蔵するちりめん本をどなたでも閲覧できます。その方法をパネルご紹介するほか、デモ機で気軽にお試しいただけます。
②会場では、最新の20型高画質4Kタブレットでちりめん本を閲覧いただけます。『ちりめん本影印集成 日本昔噺輯篇』(勉誠出版)に収録されたものの中から、フランス語版・ドイツ語版・ポルトガル語版など珍しいちりめん本を大きく美しい画面でお楽しみください。
会期 | 2014年5月26日(月)~7月26日(土) |
場所 | 千代田図書館9階=展示ウォールほか |
主催 | 千代田区立千代田図書館/勉誠出版 |
協力 | 中野幸一氏(早稲田大学名誉教授)、榎本千賀氏(大妻女子大学国文科教授)、iNEO、Panasonic、大屋書房 |
ちりめん本 日本昔噺『桃太郎』より(日比谷図書文化館蔵)
関連イベント
講演会「ちりめん本ことはじめ」