ミニ展示「辻永の絵で見る皇居の花々」

　辻永(つじ ひさし)は明治から昭和にかけて活躍した洋画家です。
　洋画家としての活動のかたわら、生涯植物を愛好し、写生画を数多く残しました。
　『萬花譜』は、日本と海外の各地で写生した作品の中から約1,600点を選び、昭和30年に全12巻で出版されたものです。
　一年の始まりであるこの時期に『萬花譜』の中から、皇居に咲く花11種と観賞できる場所を季節ごとに紹介します。平成24年は、皇居で季節の花を鑑賞する予定を立ててみてはいかがでしょうか。

ぶんごうめ
『萬花譜』平凡社刊　第一巻より

ふくじゅそう 『萬花譜』平凡社刊　第十二巻より

【ミニ展示関連セミナーのお知らせ】

皇居に咲く四季の花々

　皇居は、都心でありながら豊かな自然が残っており、一年を通して様々な植物を見ることができます。
　長年にわたり皇居の植物を観察してこられた平馬正さんを講師に招き、スライドショーで四季折々の植物の歴史や特徴を解説していただきます。
　そんな植物の知識をもとに皇居を散策すれば、美しい自然と季節ごとの彩りの変化を一層楽しめることでしょう。

ブンゴウメ

フクジュソウ

写真提供　平馬正