展示「九条家入札会の目録と主催者内部資料 ― 『一古書肆の思い出』とともに ―」

九条家入札会の目録と主催者内部資料 ―『一古書肆の思い出』とともに ―

入札会は古書の販売方法の一つで、最高価格を提示した古書店が出品された書物を落札します。
昭和4(1929)年に開催された九条家の蔵書の入札会は、伝説の古書店主・反町茂雄の人生に大きな影響を与えた出来事の一つでした。九条家は鎌倉期から続く名家で、数多くの貴重な和本や漢籍などの古典籍を所蔵していました。当時、古書店・一誠堂書店で働き洋本の販売に力を入れていた反町は、九条家入札会により和本の魅力に気づき始めます。
ケースにて、千代田図書館所蔵の古書販売目録コレクションの中から、九条家入札会の出品目録抄(複製)や、主催者内部資料である「九条家本目録」「九条家旧蔵書入札会注文受控エ」を展示します。資料と合わせて、反町が自身の思い出をつづった『一古書肆の思い出』の生き生きとした文章で、九条家入札会の様子をお楽しみください。
また、昭和初期の入札会では、「椀伏せ」と呼ばれる入札の方法が行われていました。お椀や硯等の「椀伏せ」の道具も展示します。

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このミニ展示の内容をまとめた記録は、こちらからご覧いただけます。
開催日時 2010年7月26日(月)~9月25日(土)
開催場所 千代田図書館9階 ミニ展示コーナー
協力 二又淳氏(明治大学非常勤講師)、八木壯一氏(八木書店)、
橋口侯之介氏(誠心堂書店)、東京古典会、一誠堂書店、日本古書通信社
お問い合わせ 千代田図書館
TEL:03-5211-4289・4290
月曜日~金曜日(祝日を除く) 10:00-18:00