企画展示「知ったらハマる古典文学 ~あの話ってこんなストーリーだったの!?~」の関連講演会です。
講演会「本当に不運だったの?『方丈記』の作者・鴨長明の人生を読み解く」
鴨長明の人生には挫折が多くありました。下鴨神社の神職の家に生まれるも、跡目争いに破れ失職。長く希望していた神職につく機会が訪れるも、直前で白紙に戻ってしまいます。その後、京から遠く離れた鎌倉にわざわざ赴いたのも、何らかの就職活動のためかと言われていますが、結局、都に戻ってきています。
『方丈記』でも、「わが身の不運を悟った」という表現が見られます。不運だといわれることもある長明の人生ですが、彼にまつわる逸話から客観的にみると、不運ばかりではなかったことがわかります。当時の時代背景を踏まえ、長明の人生を読み解いていきます。
講師:磯水絵さんプロフィール
二松学舎大学文学部国文学科教授。博士(文学)。専門は中世説話文学、随筆。主編著は、『説話と音楽伝承』(和泉書院)、『『源氏物語』時代の音楽』(笠間書院)、『大江匡房』(勉誠出版)、『今日は一日、方丈記』(新典社)等。
講演録はこちら。
日時 | 2014年4月18日(金)18:00~19:30(開場17:30) |
会場 | 千代田図書館9階=特設イベントスペース |
席数 | 40席(事前申込不要・当日先着順・立見可) |
参加費 | 無料 |
講師 | 磯 水絵(いそみずえ)さん/二松学舎大学文学部 教授 |
共催 | NPO法人神田雑学大学 |
問い合わせ | 千代田図書館企画担当 03-5211-4289・4290 |