展示「神田の文化人・斎藤月岑と『江戸名所図会』」
『江戸名所図会』は、江戸の神社仏閣・風俗・行事などを紹介した江戸時代後期の案内書です。読みやすい文章といきいきとした挿絵で、江戸のガイドブックとして当時の人々に広く親しまれました。
現代では、江戸学における基本書の一つとなっており、『半七捕物帖』(岡本綺堂)などの時代小説や時代劇においても、当時の地理や人々の生活を知ることができる情報源として重用されてきました。
作者の斎藤月岑は、町人文化が最盛期を迎える神田に生まれ育ち、江戸が東京へと大きく変わる時代を生きた人です。『江戸名所図会』をはじめ江戸学の基本書に数えられる『東都歳事記』や『武江年表』などを世に送り出しました。
この展示では、近世最大の地誌学者である斎藤月岑とその著作を紹介するとともに、気軽に手に取れる関連書籍などを集めました。
期間 | 2010年3月29日(月)~5月22日(土) |
場所 | 千代田図書館9階 展示ウォール |
共催 | 市井人・斎藤月岑に学ぶ会 |
協力 | 国文学研究資料館、国立国会図書館、(株)人文社、 東京都江戸東京博物館、東京都公文書館 |
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